試験成績書の偽造された不良部品が納入されるなどの不正が相次ぐ韓国水力原子力の疑惑を捜査している釜山地方検察庁は4日、去年5月まで5年間にわたって務めていた元社長が原発関連業者から現金を受け取っていたとして、収賄の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、韓国水力原子力で2007年から去年5月まで5年余りにわたって社長を務めた、金鍾信(キム・ジョンシン)元社長です。
釜山地方検察庁によりますと、金鍾信(キム・ジョンシン)元社長は、取引先の原発関連業者から数千万ウォンの賄賂を受け取った疑いが持たれていて、検察庁では金元社長のソウルの自宅などを家宅捜索し、関連の電子ファイルや電子メール、書類などを押収しました。
韓国水力原子力は、試験成績書の偽造された不良部品が納入されるなど、不正が相次いで発覚していて、釜山(プサン)地方検察庁では、これまで贈収賄疑惑について捜査を進めてきたものです。
金鍾信元社長の在任中、原発に納められたケーブルの試験成績書が偽造されていたことが確認されていますが、検察関係者は、具体的な収賄の容疑については明かしていません。