韓国の仁川発サンフランシスコ行きのアシアナ航空ボーイング777型機がサンフランシスコ空港で着陸に失敗して炎上した事故で、乗客・乗員307人のうち、中国人女性2人が死亡したほか、181人がけがをしました。
7日午前3時半ごろ、現地時間の6日午前11時半ごろ、アメリカ西海岸のサンフランシスコ空港で、仁川発サンフランシスコ行きのアシアナ航空ボーイング777型機が着陸に失敗しました。
この事故で、機体後部の尾翼部分が大きく破損し、垂直尾翼や水平尾翼がばらばらになって機体は滑走路わきにとまり、しばらくして炎上しました。
アシアナ航空の発表によりますと、この飛行機には韓国人77人、中国人141人、アメリカ人61人、日本人1人など、乗客・乗員合わせて307人が乗っていたということで、中国人女性2人の死亡が確認されたほか、181人がけがをして手当てを受けていて、重症のけが人のなかには重体の人が5人いるということです。
また、韓国外交部の関係者によりますと、韓国人乗客77人のうち、44人がサンフランシスコ空港近くの病院で治療を受けているということです。
ソウルにあるアシアナ航空の本社では、早朝から社員が出社して対策本部を設け、現地からの情報収集にあたるとともに、関係先との連絡などに追われています。
アシアナ航空では、韓国への帰国を希望する乗客のため、現地時間で7日午前、ソウルまでの特別機を運行することにしています。
また、韓国の国土交通部では、対策本部を設けるとともに、航空鉄道事故調査委員会の委員を現地に派遣し、アメリカ当局と事故原因について合同で調査することにしています。