サンフランシスコの空港で、着陸に失敗したアシアナ航空機は、これまでのフライトレコーダーなどの解析から、事故の直前に加速を試みていたことがわかりました。
これは、アメリカ運輸安全委員会が事故現場から回収したボイスレコーダーやフライトレコーダーを解析して分かったものです。
それによりますと、コックピット内の音声を記録したボイスレコーダーでは、操縦士らが着陸に失敗する7秒前に加速を試みた記録が残っているほか、1.5秒前には着陸をやり直そうとしたことを示しているということです。
また、飛行記録装置のフライトレコーダーでは、事故機が着陸に入った時点で通常より低速で飛行していて、着陸に失敗する4秒前には失速警報が出ていたということです。
一方、事故機が着陸前に救急車の出動を要請したという報道が一部にありましたが、ボイスレコーダーにはこうした内容は記録されていなかったということです。
アメリカ運輸安全委員会の関係者は、こうした内容だけで事故の原因を特定することはできないとしていて、さらに多くの関連情報や記録を収集して解析する必要があると話しています。