操業が停止している北韓の開城(ケソン)工業団地で、12日から韓国の進出企業による工場からの物資の搬出が始まりました。
物資の搬出は、業種別に12日から16日までに分けられており、各社は2日間の間に完成品と資材を搬出することになっています。
団地入りが認められるのは、運搬車両の運転手、保守担当者を含めて、1社3人までで、午前9時から午後5時までの間に搬出することになっています。
進出企業各社は、10日と11日に工場の設備点検をして搬出する物資の種類や数量などを決めており、主に完成品や損傷の心配がある資材を持ち出すものとみられています。
関係者は、「わずか2日間、しかも限られた人数で物資を搬出するのは厳しいが、南北関係の行方が予想できないため、なるべく多くの物資を持ち出したい」と話しています。