サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗した事故を起こしたアシアナ航空機の操縦士4人が、13日午前、韓国に戻ってきました。
操縦士らは、NTSB=アメリカ国家運輸安全委員会による聞き取り調査が一段落したため帰国したものですが、韓国国土交通部の調査委員会は、操縦士らに別途、聞き取り調査を進めることにしています。
ICAO=国際民間航空機関の規定では、操縦士の過失が認められた場合でも、それを根拠に操縦士を処罰することはきませんが、国土交通部の調査委員会は、韓国の航空法にもとづいて飛行手順をしっかり守っていたかどうかなどを独自に調査するとしています。
一方、韓国国土交通部は13日、アメリカ運輸安全委員会に抗議の書簡を送りました。
この書簡は、「調査は国際基準にもとづいて公正かつ客観的に行わねばならない」と強調し、調査で明らかになったことがらを定期的に韓国側に提供するよう求めています。
アメリカ国家運輸安全委員会が、操縦士の供述などの調査の内容を公開する際に、操縦ミスが原因であるという印象を意図的に出しているとする指摘が内外で出ていました。