北韓が人工衛星を打上げるとしてロケットを2回発射したことのある、
北韓東部の舞水端里にある施設について、2011年から進められていた拡張工事が去年10月以降、中断しているもようです。
これは、アメリカのジョンズ・ホプキンス大のウェブサイト「38ノース」が23日、去年10月と今年5月に撮影した衛星写真を掲載して、明らかにしたものです。
北韓は、2011年から北韓東部の咸鏡北道花台郡舞水端里にあるロケット発射施設で、より大型のロケットを打上げるための拡張工事を進めていましたが、去年半ば以降は工事の進み具合が顕著に遅くなり、10月以降はほとんど動きがみられないということです。
これについて、「38ノース」は、北韓西部の平安北道鉄山郡東倉里には舞水端里より規模の大きい発射施設があることから、舞水端里の施設を拡張する必要性がなくなった可能性もあるほか、北韓が大型ロケットの開発を留保、または終了した可能性もあると指摘しています。
北韓は1998年と2009年に舞水端里にある施設から人工衛星を打上げるとしてロケットを発射し、去年4月と12月には東倉里の施設からより大型のロケットを打ち上げています。