韓国では、若者の歴史認識の乏しさが指摘されていることから、ソウル大学は韓国史を必修科目に指定し、日本のセンター試験に当たる大学修学能力試験で、韓国史を必須科目にするよう政府に求めていくことになりました。
これは、ソウル大学が24日明らかにしたものです。
それによりますと、ソウル大学では、1970年に必修科目に指定した韓国史を1989年にその指定を解除していましたが、改めて教養必修科目とし、すべての入学生に韓国史の授業を受講させる方針を決めたということです。
また、ソウル大学では、大学修学能力試験で、韓国史を必須科目に指定する大学入学制度の見直し案を策定して、教育部に提出するということです。
韓国史は2005年の大学修学能力試験から選択科目となり、受験する学生が毎年減って2013年には全体の7.1%まで低下しています。
また、周辺国との歴史問題を抱えているなか、自国の歴史を知らない学生が増えていると懸念する声が上がっていて、朴槿恵(パク・クネ)大統領も韓国史を必修科目にすべきとの考えを示しています。