アメリカのカーター元大統領が平壌を訪問することで、北韓との間で調整を進めているもようです。
これはワシントンの外交消息筋が28日に明らかにしたものです。
それによりますと、カーター元大統領は平壌を訪問することで、北韓側と接触していて、訪問が早期に実現するかどうかはわからないとしています。
また、この消息筋は、アメリカは核問題に関連して北韓の根本的な変化を求めていることから、訪問が実現しても核問題で成果を収めるのは難しいとの見方を示し、「訪問はあくまでも個人の立場で、北韓に9か月間抑留されているアメリカ人の釈放問題について協議することになる」と述べました。
北韓は去年11月、韓国系アメリカ人男性を逮捕、拘束していて、アメリカ政府は現在、人道問題として即時釈放を求めています。
カーター元大統領は2011年4月に世界的指導者のグループ『エルダーズ』のメンバーとして平壌を訪問し、金正日国防委員長のメッセージを韓国側に伝えたことがありますが、結局、南北関係の改善にはつながりませんでした。