日本人観光客も大勢訪れるソウル都心の宮殿「昌徳宮」に、イノシシ一頭が現れ、20時間にわたって動き回ったあと、29日午後1時すぎに射殺されました。
ソウル市の北にある昌徳宮は、日本の梨本宮家から朝鮮最後の皇太子である李垠(イウン)に嫁いだ方子(まさこ)が晩年を過ごした場所として知られ、都心にある世界遺産の一つして日本人観光客も大勢訪れています。
イノシシは、体長1メートル20センチ、体重150キロほどのもので、28日夕方、昌徳宮のすぐ側にある高校のグラウンドに姿を現した後、およそ20時間もの間、昌徳宮一帯をうろつき、駆けつけた警察官らによって射殺されました。
昌徳宮に野生のイノシシが現れたのは2009年と去年に続いて3度目です。
ソウルは周辺を山に囲まれ、イノシシが山から降りてくることが多く、警察では、餌を探しに市内にまで下りてきたものとみています。