韓国では梅雨が明けるとみられる来週以降、電力不足が懸念されることから、産業界の操業調整、室温規制などを含めた厳しい節電対策を実施することになりました。
これは、韓国政府が2日、国家政策調整会議を開いて、打ち出したものです。
それによりますと、梅雨が明けるとみられる来週以降、電力需要はこの夏最高のおよそ7900万キロワットにまで達し、予備電力が大きく落ちることが予想されるとして、さらなる節電対策を実施するとしています。
節電対策としては、まず、契約電力5000キロワット以上の大企業を対象に、5日から30日までの4週間、ピーク時間帯の電力使用量を最大で15%減らすことを義務付けるほか、産業界の操業調整や、室内温度の規制などを通じて電力を確保する方針です。
また政府は、予備電力が200万キロワットを下回る深刻な電力不足が8月いっぱい続くとみていて、予備電力を常に400万キロワットを上回るよう確保するため、あらゆる対策を講じるとしています。