韓国の西の海、西海で起きた、哨戒艦「チョナン号」の沈没事件を取り上げた映画『天安艦プロジェクト』について、韓国軍関係者や遺族らが、事実を歪曲しているなどとして、7日、上映禁止の仮処分申請を議政府地方裁判所に提起しました。
映画『天安艦プロジェクト』は、2010年3月、韓国海軍の哨戒艦「チョナン号」が沈没した事件について、北韓の魚雷攻撃で沈没したとする当時の調査結果に疑問を提起する内容で、今年4月の全州映画祭で初めて上映されています。
この映画について、韓国海軍の関係者は7日記者会見し、「映画の内容は事実を歪曲し、事件当事者の名誉を毀損している。当時の海軍作戦参謀次長、チョナン号の艦長、犠牲者の遺族らが上映禁止の仮処分申請を提起することになった」と述べました。
また、「この映画は、フィクションではなく、事実に基づくドキュメンタリー映画の形式をとっているものの、沈没の原因が座礁、または衝突であるかのようになっていて、国民を混乱させる可能性が高い」と指摘しています。
国防部では、この映画が映画祭で上映されたあと、沈没の原因が座礁、または衝突であるかのように描いているのは問題があるとして、映画公開の自制を求めていました。