韓国原子力安全技術院が行った北韓の大気中の放射性物質の調査で、ことし6月に3回にわたって基準値を超える放射性物質のキセノンが検出されていたことがわかりました。
複数の政府消息筋によりますと、韓国原子力安全技術院は今年6月、韓国国内に設置された高性能の検知器で、3回にわたって基準値を超える放射性物質のキセノンを検出したということです。
これについて、政府当局者は、「キセノンの検出と関連する北韓の核開発の動きなどは見られない」と話しています。
しかし、韓国の日刊紙「韓国日報」は13日、政府関係者の話を引用して、キセノンが3回も基準値を上回ったのは異例で、詳しい分析結果は出ていないものの、北韓が寧辺の原子炉を試験的に稼動し、放射性物質が漏れた可能性も否定できないと伝えています。