国連は、北韓への食糧支援などの人道支援活動で、ことしの活動に必要な資金、1億5000万ドルの3分2にあたる9800万ドルが不足していると、15日、発表し、加盟国に協力を呼びかけました。
国連の報告書によりますと、北韓では人口の66%にあたるおよそ1600万人が配給制度に依存していて食料の確保が不安定な状態にあるとしています。
また去年の調査によりますと、5歳未満の子どもの27.9%が、慢性的な栄養不足で発育不良の状態にあり、4%は深刻な栄養不足で衰弱状態におかれているということです。
一方、韓国政府は、国内の5つの民間団体やユニセフに対して北韓の乳幼児への支援を先月28日に承認しており、その後、9つの団体が政府に申請を出しています。
そして開城工業団地の再開合意によって、北韓への支援を申し出る団体がさらに増えるものとみられています。