9月の秋夕に合わせた離散家族再会事業に向けて、南北赤十字協議を23日に開催するよう求めた韓国の提案に対し、北韓が受け入れる姿勢を示したことについて、韓国統一部は肯定的に評価するとともに、協議はあくまでも板門店で行なうよう重ねて提案しました。
韓国側の南北赤十字協議開催の提案に対して、北韓は18日午後、23日の協議開催に応じる意向を示すとともに、開催場所については韓国が提案した板門店にある韓国側施設ではなく、金剛山の面会所とすることを修正提案するとともに、金剛山観光事業の再開に向けても22日に別途協議を行うことを提案しました。
これについて、韓国統一部は、「北韓が南北赤十字協議の開催に同意したことを肯定的に評価する」としたうえで、実務協議の開催場所については、あくまでも韓国が提案した板門店にすることを改めて提案するとの考えを示しました。
板門店での実務協議を再度提案したことについて、統一部では「交通などの便宜性を考慮した」としていますが、離散家族再会事業と金剛山観光の再開は別の問題として対応したいとする立場から、離散家族再会事業を金剛山観光再開と連携させようとする北韓の動きをけん制するねらいがあるものとみられます。