開城(ケソン)工業団地の操業再開に向けて、南北が設置することで合意した「南北共同委員会」について、韓国統一部は20日、北韓が19日に送ってきた合意書案には、大きな意見の違いが見られないとして、設置に向けた作業が順調に進むとの見通しを明らかにしました。
統一部が20日、明らかにしたところによりますと、北韓は19日、開城工業団地の再開に向けて南北が設置することで合意した「南北共同委員会」について、委員会の設置と運営に関する合意書案を送ってきたということです。
統一部でその内容を検討した結果、双方の意見に大きな違いは見られず、韓国側としては、この草案を少し補ったうえで北韓に改めて送り、文書をやり取りする形で協議を進めていくということです。
統一部では、合意書案が近くまとまるものとみていて、開城工業団地の再開に向けて大きな役割を果たす南北共同委員会の設置に向けた作業は、順調に進むとの見方を示しました。
一方、開城工業団地に入居している韓国企業の関係者は22日から、生産設備の点検のために工業団地を訪れることになっていますが、統一部では、南北間で既に合意済みの訪問であり、人数や車両などに制限しない方針だということです。