国家非常事態に備えた「乙支(ウルチ)演習」の一環として、韓国では、21日午後2時から15分間、全国民が参加する防空特別退避訓練が行われました。
今回の訓練は、国家非常事態に備えた、「乙支(ウルチ)演習」の一環として実施されたもので、消防防災庁によりますと、午後2時の非常サイレンとともに、通行中の車は路肩に停車し、歩行者は近くの地下待避所などに退避する訓練を行ないました。このうち、休戦ラインに近い地域では、退避訓練に重点が置かれて実施されました。
ソウルのヨイドにあるKBS前の道路では、サイレンが鳴り渡るとともに、通行中の自動車やバスが警備員の指示にしたがって停止し、15分間にわたって長い数珠つなぎができる光景が見られました。
鉄道や地下鉄をはじめ、高速道路を走行中の車は訓練に参加する必要はなく、先の集中豪雨で被害が大きかった地域も訓練の対象から外されたということです。