政治犯が強制労働を強いられているという政治犯収容所について、北韓は6か所のうちの2か所を閉鎖したもようです。
これはアメリカの非政府組織「北韓人権委員会」が27日、衛星写真の分析などに基づく報告書で明らかにしたものです。
北韓の政治犯収容所は、北韓中部の平安南道(ピョンアンナムド)に2か所、北東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)と咸鏡北道(ハムギョンブクド)に4か所の合わせて6か所確認されていますが、報告書は、衛星写真などを分析した結果、平安南道と咸鏡南道の1か所ずつ2か所が去年閉鎖されたもようだとしています。
また、閉鎖されたと見られる2か所の収容所では、収容者を監視する施設が撤去されていて、収容者はほかの収容所に移動し、一部は釈放された可能性もあるということです。
報告書では、残る4か所の収容所の政治犯は、合わせて13万人あまりにのぼるということで、栄養失調に陥りながら強制労働を強いられ、残虐な行為も続いているとしています。