韓半島の統一を掲げて、韓半島をバイクで縦断するニュージーランド人5人が29日、北韓から軍事境界線を越えて韓国入りしました。
軍事境界線を渡ったのは、世界各地をバイクで旅行をしているニュージーランドの経済学者、ガレス・モーガン氏（60）夫妻ら5人の一行です。
5人は、北韓の白頭山（ペクドゥサン）から韓国の漢拏山（ハンラサン）まで、韓半島縦断する計画で、先月末にロシア極東のマガダンから今月16日に北韓入りし、白頭山や首都平壌に立ち寄ったあと、韓国入りしたものです。
韓国では、ソウル、大田（テジョン）などを経由して済州島（チェジュド）にある漢拏山を目指すことになっていて、来月17日に釜山（プサン）から帰国する予定です。外国の民間人がバイクで北韓側から陸路韓国側に入るのは今回が初めてで、南北当局とも通過を認めていて、韓国統一部では、韓半島の分断の実態を国際社会に知らせ、平和に貢献する試みとして見守っています。
モーガン氏は、韓国に入ったあと、「境界線を越えたのは素晴らしい経験だった。北韓の人を怪物としてではなく、体制の違う国で暮らす、平和を必要とする人としてみて欲しい」と語っています。