服役中のアメリカ人男性を釈放するため北韓を訪問する予定だったアメリカのキング北韓人権担当特使に対して、北韓が招待を取り消したため訪問は取りやめになりました。
アメリカ国務省によりますと、北韓は30,31日の2日間の日程で、キング特使を招いていましたが、突然、招待を取り消したということです。アメリカ国務省は北韓に説明を求めたことを明らかにし、「驚き、失望している」と批判しました。
キング特使は今回の訪朝によって、北韓の体制転覆を図ったなどとして15年の労働教化刑を言い渡され現在服役中の韓国系アメリカ人、ペ・ジュンホさんの釈放を目指していましたが、滞在先の東京を31日に出発してアメリカに帰国することにしています。
ペさんは糖尿病を患っていて背中と足に激しい痛みを抱えており、体重も大幅に減るなど健康状態が懸念されています。
こんどの北韓の措置は、アメリカ政府がペさんの釈放と米朝対話再開とは連携しないことを強調したことから、これと関係があるのではないかという見方が出ています。