アメリカ国務省のキング北韓人権担当特使の受け入れを撤回したことについて、北韓は31日、先月19日から30日まで続いた韓米合同軍事演習にアメリカが核兵器搭載可能な戦略爆撃機を参加させたことが理由であると明らかにしました。
これは、北韓外務省報道官が朝鮮中央通信との会見の中で明らかにしたものです。
このなかで、この報道官は、アメリカ国務省のキング北韓人権担当特使については人道主義の見地から受け入れ、服役中のアメリカ人の釈放について論議する計画だったとしたうえで、「アメリカは合同演習に核兵器搭載可能な戦略爆撃機を参加させ、対話の雰囲気を台無しにした」と主張しています。
また、核兵器搭載可能な戦略爆撃機を参加させたことについて、「明白な軍事挑発だ」と強調し、キング特使の受け入れを撤回したことを明らかにしました。
これに先立って、アメリカ国務省は、北韓で服役中の韓国系アメリカ人の釈放と6か国協議の再開を連携させないとする立場を表明していて、北韓は政治的、経済的に得るものがないと判断し、受け入れを撤回したとの見方も出ています。