北韓が核保有国の宣言を行なおうとしていることについて、ロシアは反対の立場を表明するとともに、6か国協議の枠組みで、北韓の核問題の解決に向けて努力するとの考えを示しました。
これは、ロシアのラブロフ外相が2日、モスクワ国際関係大学で、学生を前に行なった演説で述べたもので、北韓の指導部が一方的に核保有国の宣言をしようとすることについて、ロシアとしては反対するとの立場を明らかにしました。
続いてラブロフ外相は、「ロシアは核不拡散条約に反するいかなる措置も拒否する。韓国、日本、アメリカが大規模な軍事演習を行い、ミサイル防御体制を構築しようとするのは、北韓の脅威に対応したもので、ロシアと中国は北韓に自制を促している」と指摘しました。
また北韓の核問題については、6か国協議の中で、ロシアが取りまとめ役となっている実務グループでの協議で、進展するよう努めたいと強調しています。