18日に北京で開催される北韓の核問題をめぐる「6か国の国際セミナー」に出席するため、北韓からは、当初予定していたメンバーに加えて、金桂冠(キム・ゲグァン)第1外務次官ら核交渉の主要メンバーの合わせて3人が16日、北京入りしました。
この国際セミナーは、中国の政府系シンクタンクが北韓の核問題をめぐる6か国協議の参加国に対して、政府関係者と民間の専門家による会合として、北京での開催を提案していたものです。
北韓は当初、この会合に6か国協議首席代表を務めるリ・ヨンホ外務次官だけを出席させるとみられていましたが、金桂冠第1外務次官とチェ・ソンヒ外務省アメリカ州局副局長も同行することになったものです。
これについて、北京の外交消息筋は、「中国はとりあえず対話から始めようとする立場だ。北韓はそうした動きを捉えて、外交的な孤立と国際的な制裁から逃れたいと判断しているのだろう」と話しています。
韓国とアメリカは、この会合に政府の担当者は出席させず、民間の専門家を出席させ、それぞれ北京の大使館の担当者をオブザーバーとして参加させる見通しで、双方とも北韓の非核化が行われない限り、対話のための対話は行なわないとの立場を示したものとみられます。