南北の軍事境界線となっている臨津江(イムジンガン)で16日午後、北韓側に泳いで渡ろうとして韓国軍に射殺された男は、これまでに日本など複数の国に政治難民の認定を申請したものの、いずれも拒否されていたことがわかりました。
これは、合同参謀本部の関係者が17日、明らかにしたもので、射殺された男は、これまでに日本に政治難民の認定を申請しましたが、拒否されて追放されたことがあるほか、ほかの複数の国でも同じようなことを繰り返していたということです。
また、射殺当時の状況について、銃撃は大隊長の指示で哨兵30人あまりが射撃に加わり、男は数百発のうちの2発を受けて死亡したということです。
軍事境界線付近では、指示に従わずに逃走する者には銃撃することになっていて、この関係者は「当時、この男に戻るよう肉声で3回にわたって命じたが、それに応じずに臨津江に飛び込んだ。川の幅は800メートルで、板のようなものに頼って泳げばすぐに渡れるほどだった」と話しています。