旧暦のお盆、秋夕(チュソク)を迎えた韓国では、毎年夫婦のけんかが増える頃とされていますが、けんかの原因は配偶者の親との摩擦と答えた人が最も多く、儒教思想が色濃いとされる韓国社会も次第に様変わりしていることをうかがわせています。
旧暦のお盆にあたる秋夕は、離れて暮らす家族が実家などに集まり、先祖を供養する大事な日ですが、日ごろ疎遠な嫁と姑の関係や準備に追われて、この時期夫婦けんかが増え、この「秋夕けんか」がもとで離婚という悲しい結末も多いといわれています。
そこで、ある就職ポータルサイトが共働きの男女300人あまりを対象に、夫婦のけんかについて調べたところ、秋夕前後にけんかが増えると答えた人が62%と5人に3人に上り、「秋夕けんか」を数字的に裏づける結果となっています。
また、けんかの原因では、「配偶者の両親との摩擦」が29%と最も多く、次いで「どちらの実家を先に訪問するか」が20%、「供養物の費用」が14%などとなっているほか、「家事分担」、「実家に帰ろうとする夫と嫌がる妻」などとなっています。
韓国社会は、先祖や家族の絆を大切にする儒教の思想が色濃く残っているとされますが、経済発展とともに、核家族化と女性の社会進出が進み、両親との関係が夫婦の関係にも影を落とすなど、次第に様変わりしていることをうかがわせています。