シベリアトラの遺伝子情報を記録した「ゲノム」が韓国の研究チームによって初めて解読され、トラの絶滅を防ぐのに役立つものと期待されています。
解読に成功したのは、ソウル大学獣医学部と水原(スウォン)にあるパーソナルゲノム研究所のチームで、韓国の動物園で飼われている9歳の雄のシベリアトラからDNAを採取して解読したものです。
それによりますと、シベリアトラの遺伝子はおよそ2万200個と推定され、同じネコ科のライオン、ユキヒョウ、イエネコなどと比較して、ゲノムは98.8%が同じであることがわかり、残りのわずか1.2%のゲノムがそれぞれの種を分けていることがわかりました。
また、強い肉食性や発達した筋肉に関連する遺伝子や、ユキヒョウが高地に適応する能力などに関する遺伝子などの違いも確認したということです。
この研究結果は、イギリスの科学雑誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に発表され、今後、絶滅の恐れのあるトラの遺伝的多様性を保全する取り組みとともに、絶滅を防ぐのに役立つものと期待されています。