北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が海外に勤務する外交官らの幹部の子女を今月末までに帰国させるよう命じたとみられ、韓国の情報当局が事実の確認にあたっています。
これは日本の産経新聞が20日、複数の消息筋の話を引用して伝えたものです。
それによりますと、北韓の金正恩第1書記は最近、海外にある大使館などの在外公館や貿易企業の勤務者を主な対象に、「海外に滞在している子どもは1人だけを残して、9月末までに帰国させるように」と命じる指示を出したということです。
北韓国内にいる高官で子どもだけが留学している場合などを含めて、該当者はおよそ3000人に上るものとみられます。
これについて韓国の情報当局は、「海外にいる幹部の子どもたちが亡命するケースが増えている中、家族の一部を人質として国内に留まらせるためこうした措置をとった可能性がある」として、事実の確認を進める一方原因の分析にあたっています。