北韓の核開発について、アメリカ政府は、北韓はすでに核兵器を保有しており、イランとは核開発の段階が異なるとの見方を示しました。
これは、アメリカのローズ大統領副補佐官が23日、イスラエルのネタニヤフ首相がイランを北韓と比較したことに関連して、記者が質問したのに答えて示したものです。
このなかで、ローズ副補佐官は、「北韓はすでに核兵器を持っている。核兵器を獲得し、すでに実験も行った。イランは、核兵器をまだ保有しておらず、北韓は核開発においてイランとは異なる段階にある」としています。
これは、イランに対しては核兵器開発を中断させ、北韓に対しては核兵器を捨てて非核化を進めるよう、国際社会がそれぞれ異なるアプローチで働きかけなければならないという意味と解釈されます。
しかし、アメリカ政府はこれまで、北韓を核保有国として見なさないとの姿勢を示してきており、ホワイトハウスの高官が北韓の核兵器保有に言及したことで、波紋が広がることが予想されています。
この発言について、ホワイトハウス国家安全保障会議は23日、連合ニュースとのインタビューに応じ、「北韓の核問題に対するアメリカの立場に変化はない。北韓を核保有国として認めたことはなく、今後もその計画はない」としています。
また、韓国政府当局者は、「核実験を3回も行い、寧辺(ヨンビョン)に核施設を多く持つ北韓を核保有国と推定するものであり、公式に核保有国として認めるという意味ではない」と話しています。