政治的な不安定さが指摘されていた北韓で、去年2012年には、政治的な安定性がやや改善されたことがわかりました。
これは、世界銀行が25日に発表した「2012年版世界ガバナンス報告」によるもので、北韓の「政治的安定性及び暴力の不在」指数は-0.10で、金正日国防委員長が死亡した2011年の-0.32より改善されています。
「政治的安定性及び暴力の不在」指数は、政府が違法な手段で転覆されたり、テロを含む暴力事態が起きない可能性を指数化したもので、最低が-2.5、最高が2.5となっています。
北韓は調査対象国200か国あまりのうち中間程度となっています。
北韓の指数は、金日成主席が死亡したあと、体制の崩壊が取りざたされた1996年に-0.51まで下がり、2008年に0.54とプラスに転じましたが、金正日国防委員長の死亡したとの誤った情報が流れた2010年には-0.38まで下がっていました。
政治的安定性は、韓国が0.17、アメリカは0.63でした。