韓日関係が冷え込んでいるなか、早稲田大学は1日、韓国学研究所を開設しました。
早稲田大学の韓国学研究所では、韓日請求権協定をはじめ、韓半島の平和定着、北東アジアの地域協力などについて研究するとともに、次世代の韓国学研究者の育成や一般向けに「韓国文化講座」を開催するということです。
早稲田大学は、6万人に近い在学生のうち、韓国人留学生がおよそ1100人にのぼり、韓国語の科目や韓国関連の副専攻課程も開設していて、韓国に関する研究のインフラがすでに整っています。
韓国学研究所の初代所長は、大学院アジア太平洋研究科の李鍾元(イ・ジョンウォン)教授で、「歴史認識に乏しい戦後世代が日本社会の主流となり、韓日関係が大きく変わりつつある。韓国学研究所は、韓国をはじめアジア諸国への奥深い視点とバランス感覚を兼ね備えた研究者を育てるための土台にしたい」と話しています。
韓国学研究所は、ことし12月16日に「東アジアの変動と韓日関係の未来」をテーマに設立記念シンポジウムを開催します。