北韓では今年、280万人分の食糧が不足するとして、FAO=国連食糧農業機関は、北韓を食糧支援の必要な国として指定したことかわかりました。
これはアメリカのボイス・オブ・アメリカが4日に伝えたものです。
それによりますと、国連食糧農業機関は3日に発表した報告書で、食糧の支援が必要な国は世界の34か国で、この中に北韓が含まれているということです。
報告書では、北韓の食糧事情について、去年秋には穀物の収穫がやや増えたものの、今年収穫した麦などの収穫量は予想を大きく下回り、慢性的な食糧難が続いていると指摘しています。
また、今年秋の収穫量も夏の大雨による被害などで大きく減る見通しで、北韓が今年9月までに確保している穀物は32万8000トンに過ぎず、必要量の50万7000トンの65%にとどまり、280万人分の食糧が不足するとして、食糧支援が必要であるとしています。