韓国の原子力発電所で、性能証明書が偽造された不正部品が使われていた問題で、稼動中の原発20基についての性能検査関連書類が277件偽造されていたことがわかりました。
これは、政府が10日、これまで行なってきた調査の結果をまとめて明らかにしたものです。
それによりますと、稼動中の原発20基の性能検査関連書類およそ2万2000件について調査したところ、1.2%に相当する277件の書類が偽造されていたことが確認されたということです。
また、現在建設中の原発5基と運転停止中の原発3基の性能検査書類27万5000件については、21万8000件まで調査が終わって時点で、2010件にのぼる書類の偽造が見つかり、再検査や交換など必要な措置を取っているということです。
今回の書類偽造に関連して、韓国政府は、偽造に関与したとされる発注元や納品業者、それに検証機関の関係者ら合わせて100人を告発し、検察がすでに書類偽造などの罪で起訴しています。
また、今回の一連の書類偽造に関連して、政府は、第三者の検証機関によって偽造がないかを確認するなど、原発の管理システムを見直すほか、韓国水力原子力と原発関連公営企業の退職者が関係業者に再就職するのを禁止するなど規制を強化するとしています。