南北の離散家族の再会事業に関連して、韓国が安否の確認を求めた拉致被害者3人について、北韓側は死亡または確認不可と伝えてきていたことがわかりました。
これは、韓国の「拉致被害者家族の集い」の代表が、15日に開かれた国会の外交統一委員会に出席して明らかにしたものです。
それによりますと、休戦協定が締結されたあと、北韓に拉致された3人について、先月末の離散家族の再会事業の候補者として、韓国側が北韓側に安否の確認を求めたのに対し、北韓側は「死亡または確認不可」と伝えてきたということです。
また、この3人は労働党の対外工作機関の対外連絡部に所属し、「拉致被害者家族の集い」では、平壌に住んでいることを平壌市民の名簿から確認したとしています。
これについて、韓国統一部では、北韓が死亡または確認不可と伝えてきたことを認めていますが、実際に生存しているかどうかについては言及しませんでした。
南北離散家族の再会事業については、南北が先月末に実施することで合意し、対象者の名簿を交換したうえで、安否の確認作業を相互に行なっていました。