政府軍と反政府軍による内戦が続くシリアでは、北韓の戦闘機パイロットがシリア政府軍に加わって活動しているもようです。
これは、イギリスで発行されているアラビア語新聞「アル・クドゥス」が先月末に伝えたものです。
この新聞は、反政府軍関係者の話を引用して、シリア政府が北韓の戦闘機パイロットを雇い入れ、反政府軍を爆撃したと伝えています。
シリアのアサド大統領は、少数派といわれるアラウィ派のイスラム教徒で、シリア軍兵士はアラウィ派とは敵対関係にあるスンニ派が多く、前線から脱走や亡命するケースもあり、アサド大統領は政府軍のパイロットを信頼しておらず、北韓のパイロットを雇用したのではないかとみられています。
事実関係は確認されていませんが、専門家の間からは、シリアと北韓の関係を考慮すれば十分考えられると話しています。
北韓は2007年と2010年に、シリアにスカッドミサイルなどを輸出しようとして、発覚したことがあります。