北韓がカリフォルニア州出身のアメリカ人男性を3週間以上拘束しているとアメリカの複数のメディアが報じていることについて、アメリカ政府は、直ちにこの男性を釈放するよう求めました。
拘束されているのは、カリフォルニア州出身の85歳の男性で、中国の旅行会社のツアーで平壌を訪問しましたが、先月26日に北韓当局に拘束されたと、アメリカの複数のメディアが20日伝えました。
これを受けてアメリカのケリー国務長官は21日、アメリカMSNBC放送の番組で、拘束されていることを事実上認めたうえで、「北韓が男性を拘束しているのは、不快なことだ。アメリカはこうした好戦的な脅しに屈しないことを、北韓は理解すべきだ」と述べ、北韓に対して直ちに男性を釈放するよう求めました。
またケリー国務長官は、「北韓は多様な面でいかに危険なことをしているかを認識すべきだ」としたうえで、その例として、アメリカ国民の拘束だけでなく、原子炉の再稼動や核開発計画を挙げました。