北韓がスパイとして逮捕・抑留している韓国人について、韓国政府が身元の確認と解放を求める通知書を送ったのに対し、北韓は受け取りを拒否しています。
北韓の国家安全保衛部は今月7日、北韓に密入国してスパイ活動をしていたとして韓国人1人を逮捕・抑留していることを明らかにし、この韓国人は中国丹東で宣教活動をしていた50代の宣教師とみられています。
これについて、韓国政府は、25日、改めてこの韓国人の早急な身元確認と釈放を求める通知書を板門店の連絡ルートを通じて、北韓側に送ったということです。
しかし北韓の朝鮮労働党の統一戦線部などは、この通知書の受け取りを拒否しているということです。
韓国政府としては、北韓が引き続き通知書を受け取らない場合、国際機関や第3国を通じて、北韓に働きかけていくことも検討しています。