北韓との軍事境界線に近い韓国北西部の京畿(キョンギ)道金浦(キムポ)市の愛妓峰(エギボン)に設けられたクリスマスツリーについて、韓国政府は、今年のイルミネーションの点灯式を許可しないことになりました。
これは、国防部が2日に明らかにしたもので、韓国のプロテスタント系教会が、愛妓峰で礼拝とともにクリスマスツリーのイルミネーション点灯式を行いたいと出していた申請に対して、許可しない方針を決めたということです。
これは、南北の緊張が高まっているなかで、北韓を不必要に刺激しないとする政府の判断によるものとみられています。
愛妓峰のクリスマスツリーのイルミネーションは、1954年に建てられ、ほぼ毎年のようにクリスマスに点灯式が行われていましたが、そのたびに、北韓は「反共和国心理戦」だとして強く非難していました。