肺にまで到達して健康被害が懸念される微小粒子状物質=PM2.5の濃度は、韓国で3日以降、平常の2倍から3倍濃くなる見通しで、注意が必要です。
これは、国立環境科学院が3日に明らかにしたものです。
それによりますと、中国で発生した濃いスモッグが西風で韓国の上空に到達する恐れがあり、韓国の大気中のPM2.5の濃度は3日、平常の2倍から3倍近い1立方メートルあたり80マイクログラムになり、午後4時以降は100マイクログラムにまで上昇する恐れもあるということです。
大気中のPM2.5は、4日午前中まで停滞し、午後から次第に東へと移動していくものとみられます。
PM2.5は、北西の風が強く吹く、寒さの厳しい時期にはすぐに分散されますが、寒さが緩むと長く停滞して濃度が高くなる傾向があり、環境部では、これから寒さが緩むたびに中国大陸からPM2.5が流れ込む恐れがあるとして、注意を呼びかけています。