北韓の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父で、後見人とされる張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が失脚したとの情報について、 韓国統一部の柳吉在(リュ・ギルジェ)長官は4日、張成沢副委員長の身辺には、特段の変化は見られないとの見方を示しました。
韓国の国家情報院は3日、張成沢副委員長について、側近2人が処刑されたほか、本人も失脚した可能性があるとの見方を明らかにしています。
この情報について、統一部の柳吉在長官は、4日午後、張成沢副委員長の身辺について触れ、特段の変化は見られないとの見方を示しました。
また、張成沢副委員長の動向について、統一部の関係者が4日、北韓のメディアはこれまで全く触れていないとして、北韓の動きをさらに見守っていく必要があるとの立場を示していました。
張成沢副委員長が失脚したのではないかとする情報に関連して、国家情報院の改革特別委員会を設置することで与野党が3日に合意していますが、国家情報院が選挙介入事件などへの関心をかわそうとして、持ち出した可能性もあるとの見方も出ています。