北韓に抑留されていたアメリカ人のメリル・ニューマンさん(85)が7日、およそ1か月半ぶりに解放されました。
北京の消息筋によりますと、ニューマンさんは、7日午前9時55分平壌発の高麗航空で北京に到着し、空港でアメリカ大使館の関係者に保護されたということです。
これに先立って、北韓の朝鮮中央通信は7日午前、ニューマンさんについて、「本人が過ちについて謝罪したことから、年齢や健康状態を考慮し、人道主義的見地から国外追放した」として、身柄を解放したことを明らかにしました。
韓国戦争への従軍経験を持つカリフォルニア州出身のニューマンさんは、今年10月26日、10日間の北韓観光を終え、経由地の中国北京に戻ろうとしたところ、平壌の順安空港を離陸する直前に機内から連行されて逮捕されました。
当時、朝鮮中央通信は、「観光客として入国し敵対行為を行なったアメリカ人メリル・ニューマンを検挙し抑留した。彼の朝鮮に対する敵対行為はさまざまな証拠によって立証されており、彼は自らのあらゆる罪について認め謝罪した」と報じていました。
北韓は、他にも、去年11月から韓国系アメリカ人でキリスト教宣教師のケネス・ベ氏を拘束していて、ベ氏に対しては国家転覆罪で15年の労働教化刑を言い渡し、いまだに釈放していません。