北韓の金正恩第1書記の敬称について、今月に入ってから「偉大なる領導者」という敬称が頻繁に見られるようになっていることがわかり、関心が寄せられています。
KBSが確認したところによりますと、北韓の労働新聞に掲載された写真や朝鮮中央テレビの放送画面に、今月に入ってから「偉大なる領導者、金正恩第1書記」と書かれた垂れ幕などがしばしば見られるようになっています。
「偉大なる領導者」は、金正日国防委員長に対する敬称として使われていたもので、金正恩第1書記に対してはこれまで「敬愛なる元帥様」などの敬称が使われていました。
これについて、統一部の関係者は、金正恩第1書記を金正日国防委員長と同格にし、独裁体制をつくりあげるための手順ではないかとの見方を示しています。
一方、北韓では、現在、全国に「特殊警戒令」が発令されているということです。
北韓の事情に詳しい消息筋によりますと、張成沢氏の失脚を契機に反対勢力によるクーデタなどの可能性も排除できない状況になっているということで、国家安全保衛部が全国に特殊警戒令を発令したものとみられます。