張成沢氏の死刑が執行されたことを受けて、関係各国は北韓の動きに関心を示しています。
まず、アメリカは、12日、国家安全保障会議の副報道官が論評を発表し、「張成沢氏の死刑執行が事実なら、金正恩体制の極端な残忍さを示すもう一つの例だ」と強調しています。
また、「北韓の報道を見るかぎり、処刑は疑いの余地がない。北韓内部の動きを注意深く見守っており、域内の同盟国とも緊密に協議している」ことを明らかにしました。
アメリカ政府が、北韓内部の政治的な事件に即刻論評を出すのは異例のことです。
また、日本政府は、菅義偉官房長官が13日、「張成沢氏の粛清が確認されたあと、関連情報の収集に力を入れている」と述べ、「関係国とも密接に協力して、北韓の動きを注視している」と語りました。
さらに、北韓と最も近い関係にある中国は、中国中央テレビが張成沢氏処刑のニュースをトップで報じるなど、関心の高さを伺わせているほか、中国社会科学院の関係者が13日、「張成沢氏は非常に重要な人物だっただけに、中国もこの問題を注視している。ただ、これはあくまでも北韓の内部問題で、外交面では大きな変化はないだろう」としています。