張成沢氏の処刑を受けて、韓国軍は、北韓の権力構造が急変するなどの事態に備えて、北韓に対応する「概念計画5029」などの対応策の補完を検討しています。
これは韓国軍関係者が15日に明らかにしたものです。
それによりますと、韓国軍は、張成沢氏の処刑を契機に、北韓でクーデターなどによって政権が交代したり、内戦などが勃発する事態に備え、対応策を検討しているということです。
具体的には、北韓の核兵器などの大量殺傷兵器の流出、政権の交代、クーデターによる内戦の勃発、北韓での韓国人の人質化、北韓住民の大量脱出、北韓での大規模自然災害の六つの事態を想定して策定した「概念計画5029」と呼ばれる対応策を補完するということです。
一方、政府関係者が16日に明らかにしたところによりますと、軍の対応策とは別に、青瓦台の国家安保室が主導して、張成沢氏処刑後の北韓内部の変化を全般的に点検し、多様な事態に備えた対応策を来年1~2月までに作ることにしているということです。