今年10月に早稲田大学韓国学研究所が開設されたのを記念するシンポジウムが16日、早稲田大学で開かれ、李丙琪(イ・ビョンギ)日本駐在韓国大使があいさつし、「村山談話と河野談話にもとづいて韓日の信頼関係を築くことが両国外交の出発点である」と強調しました。
この中で、李丙琪大使 は、日本の植民地支配や慰安婦問題について謝罪した「村山談話」と「河野談話」について触れ、「隣国と世界に向けた日本からの約束のメッセージで、日本政府が難しい決断をしたと思う。これらの談話に基づき、韓日の信頼関係を築くことが両国外交の出発点である」と述べました。
また、「歴史のもっとも大きな教訓は、不幸な歴史が繰り返されないようにすることだ。失敗の歴史を教訓にして、希望と繁栄、活力に満ちたアジアの世紀を切り開くため、韓日両国が協力していかなければならない」と強調しました。
また、李丙琪大使に続いて、河野洋平元官房長官があいさつし、「韓日関係で、何より大事なのは人と人との間の理解だ。研究所が、韓国人と日本人が互いに理解し、信頼し合い、相手の立場を尊重する土台づくりを進めて欲しい」と述べました。