韓国の高速列車KTXの走行速度をさらに上げる新技術が開発され、早ければ2、3年後には、ソウルから釜山までの所用時間が1時間30分にまで短縮される見通しです。
この技術は、韓国鉄道技術研究院と鉄道車両メーカーの現代ロテムが共同で開発した「高速列車の動力分散式推進技術」で、現在、高速列車の一番前と後ろの車両にある動力装置を全車両に分散し、水で冷却する装置を設置することで加速性能を30%以上改善しています。
この技術は、次世代高速列車「ヘム」に採用され、「ヘム」は走行テストで、最高時速430キロで走るのに成功しています。
これは、現在の高速列車KTXの最高時速330キロを大きく上回るもので、「ヘム」が通常の運行速度370キロで走れば、ソウルから釜山までの運行時間は1時間30分となり、今よりおよそ40分短縮されることになります。
政府は、経済的波及効果が大きいとして、韓国政府は、19日、「今年の新技術」に選びました。2015年までに技術を商用化し、韓国の高速列車に適用するほか、海外市場への進出を図っていくことにしています。