北韓の張成沢（チャン・ソンテク）国防委員会副委員長の粛清をきっかけに、
北韓の武力挑発に対する関係各国の懸念が高まる中、アメリカジョンズ・ホプキンス大学の北韓分析サイト「38ノース」は21日、北韓では向こう数か月間、核実験を実施する兆候はないとする見方を示しました。
これは、「38ノース」が北韓北東部、咸鏡北道（ハムギョンブクド）の豊渓里（プンゲリ）にある核実験場を撮影した衛星写真を分析して明らかにしたものです。
このなかで、「38ノース」は、北韓が豊渓里の核実験場で新たな坑道の入り口を作っていることは確かだが、坑道の深さは核実験に必要な深さの半分程度の500メートルと推定される」と分析しています。
また、作業が完成するまでには、さらに数か月間かかるとの見通しを示し、向こう数か月間、北韓が追加の核実験を実施する可能性は低いとする見方を示しています。