中国から韓国に移されたと主張する女性が平壌(ピョンヤン)で記者会見し、「韓国は冷酷な社会だ」と非難したもようです。
これは、北韓の朝鮮中央通信が20日伝えたものです。
それによりますと、北韓の咸鏡南道(ハムギョンナムド)出身の女性チェ・ゲスンさん(64)は、2011年12月、中国で暮らす姉を訪ねたところ、人身売買者により韓国に移され、最近になって再び北韓に戻ったということです。
また、チェ・ゲスンさんは平壌で会見し、「韓国に到着した瞬間から人間以下の扱いを受けた」と述べ、「韓国は冷酷な社会だ」と非難したということです。
これについて、韓国統一部は21日、「チェ・ゲスンさんの名前、年齢、出国記録などから、事実であることを確認した。チェさんは、2011年12月に韓国に入国し、出国した記録が残っている」と語りましたが、詳しいことは明らかにしていません。
脱北者が再び北韓に戻ったことを北韓側が報じるのは今回で5回目です。