韓国の高速鉄道、KTXの一部分割化と子会社化に反対する鉄道労組のストライキに対して、警察当局は、22日、ストを主導する労組幹部を逮捕するため、潜伏先と見られる民主労総本部の建物に入り、抵抗した組合員ら130人余りを逮捕しました。
全国の鉄道職員で作る鉄道労組は、KTXの一部分割化と子会社化に反対して今月9日からストライキを続けていて、警察では、ストを主導する幹部について業務妨害の疑いで逮捕状をとり、潜伏先とみられていた民主労総本部の建物に突入しました。
建物の中では、組合員がバリケードを作って警察に激しく抵抗したため、警察では130人余りを公務執行妨害などの疑いで逮捕しましたが、逮捕状の出ていた労組幹部は逮捕できなかったということです。
民主労総本部の建物に警察が入ったのは初めてで、野党民主党は、一方的に警察力を投入したことに強く反発していて、この問題をめぐって、与野党の対立がさらに激しくなるものと予想されます。
一方、民主労総は23日、中央執行委員会を開き、警察の強制鎮圧は民主労総に対する宣戦布告だとして、28日から全国的な連帯ストライキに突入することを決めました。