北韓の開城と新義州を結ぶ鉄道と高速道路建設について、中国企業などによるコンソーシアムは、来月半ばにも北韓との間で本契約を締結する見通しです。
これは、北韓に詳しい関係筋が明らかにしたものです。
それによりますと、中国企業などによるコンソーシアムは、北韓の国家経済開発委員会との間で、開城と新義州間の鉄道と高速道路の建設事業について、早ければ来月半ばに本契約を締結し、2月には建設区間の調査を実施し、4月には着工する予定だということです。
中国企業を中心とするコンソーシアムには、韓国企業も加わっていて、開城から平壌までの189キロの区間は韓国企業が、平壌から新義州までの187キロの区間は中国の企業が建設するということです。
鉄道の電気や信号システムは韓国の規格が採用されるということです。
韓国企業が実際に建設に加わるには、最終的に韓国政府の承認が必要ですが、2010年3月の韓国海軍哨戒艦沈没事件で、韓国は北韓への新規投資を制限する、いわゆる5.24制裁措置を実施していて、今回の建設事業を契機に、制裁措置が一部解除されるとの見方も出ています。