アフリカの南スーダンでは、首都ジュバで続く軍の部隊どうしの戦闘が全面的な内戦へと広がる恐れがあるなか、現地でPKO活動に参加する韓国軍は、国連を通じてアメリカと日本から弾薬1万5000発の支援を受けました。
南スーダンでは、今月15日以降、首都ジュバで、キール大統領を支持する軍の部隊と、マシャール前副大統領を支持する部隊との戦闘が続き、東部のジョングレイ州では国連の施設が襲撃され、PKO部隊のインド軍兵士など少なくとも10数人が死亡するなど、緊張が高まり、全面的な内戦に発展する恐れも出てきています。
こうしたなか、現地で復興支援などのPKO活動に参加する韓国軍「ハンビッ部隊」は、部隊と避難民の防護に備えた弾薬が不足していたことから、国連を通じて22日にアメリカから小銃用の弾薬5000発の提供を受けたのに続き、23日には日本の現地の陸上自衛隊から同じく小銃用の弾薬1万発の提供を受けました。
韓国軍が日本の自衛隊から弾薬の提供を受けるのは、軍創設以来初めてのことです。
これは、最近中国が設定した防空識別圏の問題や北韓の張成沢氏の処刑などで、韓日米3か国の緊密な協力が改めて重要になってきていることから、韓国政府としては日本の歴史問題と韓日米の安全保障における協力は切り離して考えるとの方針を決めたものとみられています。