当選から1年となった朴槿恵(パク・クネ)大統領に対し、北韓は、25日に「公開質問状」を発表し、朴大統領の北韓政策を非難するとともに、「信頼か対決か、最後の選択をすべきだ」と迫っています。
この質問状は、北韓の対韓国窓口機関である祖国平和統一委員会の書記局が25日、朝鮮中央通信を通じて発表したものです。
このなかで、北韓は、朴大統領の北韓政策について、「信頼という見かけが良い風呂敷で覆った、非常に悪賢く凶悪な対決姿勢だ」と非難しています。
また、朴政権がアメリカとの合同軍事演習を頻繁に実施し、韓半島の緊張を極度に高めているとして、「対決姿勢と決別し、民族と民主、平和と統一に向かって進んでいくのか、それとも対決と戦争の道をこのまま行くのか、朴槿恵氏は今こそ最後の選択をすべきだ」としています。
祖国平和統一委員会の書記局は、去年12月1日にも、当時の大統領候補だった朴槿恵(パク・クネ)候補に対する公開質問状を発表し、朴候補の北韓政策を激しく非難しています。
これについて、韓国政府は、26日、「信頼か対決かは、北韓の態度にかかっている」としたうえで、「こうした無礼な質問をするのは、北韓の内部混乱をごまかすためのものではないか」と非難しました。